『アルテ平和工房』工房技術担当の永露です。
オーダーをずっとされている方と最近お会いする機会があり、必ずと言っていいほど言われる事について書こうと思います。
肩から着丈詰めと言う作業について、
オーダーをずっとされている方からちょくちょく
『よくそんな事できるね。俺はしないよ。』
という感じのお言葉を掛けられます。
ニュアンス的に、
よくお直しを受けたな っとか
よく作業しようと思うなっという感じだと思うのですが、
1番仰られたいのは、
そんな事したら衿がつかないぞ!
と言った感じだと思います。。
僕も初めは
上衿とラペルの関係が崩れるとか
そもそも衿全体をいじり直すなんて元に絶対戻らない!
と感じました。
しかしフィッターの要望はレベルが高く‥
出来ないなんて言ってられない状況に‥
衿を扱うお直しと言えば、、
3つボタン→段返りなどや‥
しかしどの作業も、ほぼ衿は変えずに衿に対して他を合わせるような考え方をするので、
ゴージラインを変化させるなんて
作業はどう考えても危険度MAXです。
当店ではお客様にいくつかご了承頂いた上で作業を進めるようにしております。
●上衿が少し小さくなる可能性大
場合によってはラペル幅を狭くしないといけない可能性も
●ゴージが上がらない可能性もある
●衿全体の雰囲気が変わる(変えたい場合が多い)
●ジャケットの作り仕様によっては不可能なジャケットもある
ジャケットの作りにかなり左右されるので、
細かい仕上がりや寸法は全て作業者にお任せ頂く。
とここまでくると
肩から着丈を詰める理由は?
と感じますがものすごいメリットがあるんです。
前ポケット位置が低い
胸ポケット位置が低い
ゴージラインが低い
などジャケット全体の重心が低く下から詰めようものならもうなんとも言えない仕上がりに‥
サイズ感を変えても、
今主流のジャケットとはイメージが違う仕上がりになってしまいます。
肩から着丈詰めは夢のような作業です。
それら重心問題を一つの作業で解消出来るんですから、、
つづく
少し細かく当店でしている作業を明日のブログにて解説させて頂きます。
なかなか専門的な内容になっていますが、過去に当店にて作業させて頂いた方にはこんな風に作業をしております。っとそして、他店にてお断りされたり、古いジャケットは直してもダサいと感じられている方に新しいご提案が出来ましたらと言う思いでおります。
ご相談・お見積もりは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
良いものを永く!
それが「アルテ」の思いです。
アルテでは、高級品・ブランド品はもちろんのこと、パンツの裾上げ、裾直し、難易度の高いリフォーム・お直し、デニム、アウトレット品など、お直し・リフォームに関することは何でも行っておりますので、お気軽に御相談ください。
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